人は悩んでいる時辛い時、
人にどうしてもらうと一番うれしいのか、
人にどうしてもらうと心が癒されるのか、
答えは、自分の気持ちを共感してもらう事である。
人は辛く苦しく悩んでいる時に
慰めの言葉や、アドバイスなどはその人にとって何の救いにもならない
この辛い気持ちを共感してもらう事によってのみ、
人は、救われるのである。
ある女性の老人が病気になり、食事の制限がかかり、
とれる食事が流動食のみになってしまった。
その老人は、それが辛く、家族に毎日、ご飯が食べたいと泣いていた。
家族は、それを見て辛かったが、我慢させ、
病気だから食べられないんだよ。と言って聞かせた。
それでも老人は、毎日泣いていた。
あるとき、その老人の娘が本当につらくなり、
母親と一緒に泣いてしまった。
お母さん、本当につらいよね。ご飯食べたいよね。
お母さん、病気が治ったら一緒に食べようね。
娘は母親の気持ちに、共感し、母親と共に泣いた。
その日以降、その老人は、ご飯が食べたいと言って泣かなくなった。
うちの子供はまだ小さく、母親が夜勤の日は、よく泣く。
ママがいいー。ママがいいー。
夜寝る前になると、わんわん泣く。
泣き出すと止まらない。
ママはお仕事だから、我慢してねー。
といっても泣き止まない。
テレビみるー。と言っても
泣き止まない。
お菓子食べるー。と言っても
泣き止まない。
共感してあげる。必要があるのである。
ママいないとさみしいよねー。
ママが大好きだもんねー。
ママが帰ってきたら、抱っこしてもらおうねー。
ママが帰ってきたら、もうどこにも行かないでーって言おうねー。
ママが帰ってきたら、大好きだよって言おうねー。
そうすると、子供は途端に泣き止み、安らかな顔になり
すやすやと寝付く。
人は共感してもらう事によって救われる。
家族や友人や同僚など、本当に思い悩んでいる人には、
まずその辛い気持ちを共感してあげなければならない。
人は何十年と生きてきても、
この事を理解していない。
何か、正論などを並べて、あーしたほうがいい
こーしたほうがいい。
などと言ってしまう。
しまいには、怒ってしまう人もいる。
まったくダメである。
人の痛みを理解することが、
真の優しさなのである。
真の優しさのみが、人の心を救うのである。
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