今回、初めて長崎県を旅行した。
長崎の日本における歴史的な重要性と観光スポットの多さに驚いた。
観光するところがとても多い。
ハウステンボス・原爆資料館・平和記念公園・雲仙普賢岳
雲仙地獄・島原城・グラバー邸・軍艦島・造船工場
出島・明治産業革命遺産群・等々など
長崎は見どころがとても多い。
歴史的にも、重大な出来事が長崎で起きている。
島原の乱・出島による外交・原爆の被災地・雲仙普賢岳の噴火
これほどの出来事・観光地を持っている都道府県も珍しいだろう
私の町にはこれほどの観光産業はない。
食べ物も名物は有り、どれも食べたくなるものばかりだ。
長崎ちゃんぽん・皿うどん・カステラ・角煮まんじゅう・等々など
みんな美味しかった。
観光産業は多いが、古い温泉や古い観光地を訪ねると、
閑散としている。
明らかにやっていけていない。
中国人も見当たらない。
市街地に入ると、人は歩いているが、
にぎわっているなぁ、とは思わない。
これほどの観光産業を持ちながら、観光客の誘致には失敗しているのである。
唯一頑張っているのは、ハウステンボスぐらいであろう。
観光客が呼び込めない一番の原因は、
立地であろう。
九州のはずれで、新幹線は長崎を見事にかわし、福岡・熊本・鹿児島を結んでいる。
九州の人間でも遊びに行くのは大変であろう。
本州の人は、飛行機で長崎空港に降り立つ以外に、
交通手段がない。
車でも電車でも面倒でいけないのである。
昔は、九州が新婚旅行の定番であった。
レンタカーで、九州全県をみて回っていた。
その頃は、温泉街も古い観光地も人であふれかえっていたのである。
その頃は、努力もしなくても新婚の夫婦が全国からやってきて、
お金を落としていってくれたのである。
30年後に、こんな事になるとは思っていなかったのである。
新婚夫婦はみんな、ハワイとグアムにもっていかれてしまったのである。
こんな事になる事は、予想は出来た。
飛行機の技術が発達し、安い値段で海外まで運んでくれるようになる事は予想できた。
車が、庶民でも買えるようになったのと同じで
飛行機が庶民に密着してくることは予想できた。
新たな観光産業を見出さなければ、観光客が呼べない事は予想できたのである。
新幹線を何としても引っ張ってこないとダメだったのである。
物事は、なんでも長いスパンで考えなければならない。
知事などの首長クラスの人間に、ぜひとも長いスパンで物事を考えてもらいたい。
我々個人も、物事を長いスパンで考えていかなければならない。
もし、長崎に旅行に行きたいですか?と聞かれたら
当分は行きません。と私は答えます。
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